この本の著者は元朝日新聞論説委員、稲垣えみ子さん。

今年の2月くらいにニュース番組に出演されていた時に、
ちらりとお顔を拝見しました。

新聞社でもこういうアフロヘアの方っているんだな、、と思ったのが印象に残っています。

さて、稲垣さん、アフロヘアは2012年以降なので今年で4年目、
きっかけはふとしたことらしく、

「そうだ、京都、いこう」

ならぬ

そうだ、アフロ、しよう

ということで、社会人としてどうなのかと問いかける美容師さんを説得して
アフロヘアに挑戦。

その後、モテ期が来たそうである。

やたらと街で話しかけられるんだそうです。

たしかに、アフロヘアというのは、他の特徴的な髪型(◯ヒカンとか◯ンチ◯ーマとか)に比して比較的好感が持たれやすそうというか、つい目を引き思わず笑みがこぼれてしまうような不思議な存在かもしれません。

しかも女性となれば話しかけたくなるのかも◎

 

さて、この稲垣さん、朝日新聞の東京本社勤務も長そうですが、
大阪や高松でも勤務されていたらしく、
一気に親近感が増しました。

特に高松の生活として、野菜の直売所を利用するようになったこと、ないものを楽しむ生活、地元の山登りを楽しんだり、お遍路さん達との関わり、うどん県香川の方達の価値観について書かれている部分は、ほほぅ、なるほどと話に引き込まれました。

この頃から稲垣さんはお金を使わず心豊かになれるライフスタイルを身につけられていたのでは?と思いました。

 

そして、本の後半は会社を辞めるということについて。

単に所属していた会社を辞めるということ以上に、会社という社会的な枠組みから飛び出すことについても言及されているように感じます。

稲垣さんは新卒で朝日新聞社に入社されましたので、退職時点では約28年間勤務していたことになります。

それだけ長期間慣れ親しんだ会社を離れることは、かなり周りの反対もあったようですが、稲垣さんは軽やかに乗り越えておられるように感じました。

不満が募って辞める場合はこういうわけにはいかないでしょうが、稲垣さんは40代の頃から自分なりのライフプランをイメージしてこられたのではないかと思います。
そして、会社の中でも自分なりにできることはやったという達成感があったということ。

だからこそ、爽快感を持って退職されているのだろうなぁと思いました。
(私も少し似た経験をしたことがあるので稲垣さんのお気持ちをわかったつもりになっております。。。)

この後半部分には、会社という組織の中にいる時はあまり考えないこと、気がついていないことも書かれており、これから転職や退職して起業などを考えておられる方は是非読んでいただきたいと思います。

さらに、、

注目すべきは稲垣さんの節電生活!

なんと、徐々に電化製品を処分して、冷蔵庫さえもないとのこと!

この暑い時期に冷蔵庫なしで生きていくのは考えられない私ですが、
稲垣さんはいろいろな工夫をして、ていねいに生活されているのだろうなぁと思うと
一度会ってお話してみたい方だなと思っております。

魂の退社
稲垣えみ子


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