みなさんは、ホクレアという名前を聞いたことがありますか?
私もつい最近初めて目にしました。
忘れ去られていた伝統航海術を現代に伝えるために復元された、
ハワイの伝統カヌー「ホクレア号」
ホクレアとはハワイ語で、喜びの星という意味だそうです。
そのホクレア号でハワイからポリネシアの島々を通り、日本まで約5ヶ月間にわたる航海に
クルーの1人として乗船した日本人、内野加奈子さんのお話を聞いてきました。
伝統航海術とは、コンパスを始め、人工的な計器を一切使わない航海術。
海の状態や空、星の位置、風の向き、太陽の位置など五感から得られる
情報だけを頼りに目的地に向かう航法だそうです。
内野さんは、このホクレアのクルーとして乗船するためにハワイでの
トレーニングを受け、航海に臨まれました。
確かに、現代の日本での生活は、昔に比べると機械に頼る生活になってしまい、
あまり五感を使うことがなくなっているのかもしれません。
最近は、海の上でなくても、地上でもスマホの位置情報を頼りに目的地に向かう人を
よく見かけるようになりましたし。
内野さんのお話を聞いていて、カヌーに乗るためだけではなく、
自分の人生を生きていく上でも五感を磨いておくことは
とても大切なことだなと改めて感じました。
私から見て、自分の人生をしっかりと生きているなと思う人は、
たいてい人生の節目において、自分なりに舵をとって進路変更をしたり、
何かしらの調整をしながら進んでいるように思います。
何がきっかけなのか?というと、自分でなんとなくそんな気がした。。
という勘であることが多いようです。
自分の中にコンパスがあるという感じなのでしょうか。
改めて、人生を生き抜く上での勘を磨いていきたいなと思いました。
内野さんは航海についてのお話を本にまとめているそうなのですが、最近、小中学校の
教科書に取り上げることも増えてきたとこのこと。
未来を生きる子どもたちに勇気を与えるメッセージになればいいなぁと思います。