本屋でタイトル見て、「えっ、そうなの!?」と思い、
おもわず買ってしまった本。

『8割の人は自分の声が嫌い~心に届く声、伝わる声』 山崎広子

私も昔から自分の声があまり好きではありませんでしたが、
数年前に元NHKアナウンサーの、ひなたのりこ先生の声のワークショップを
何回か受けてから、意識を持って声を出すと違うんだなぁ、、
ということに気がつき、その頃から少し声の出し方が変わり、
抵抗も少なくなってきたと思います。
(声のワークショップは、発声練習とか滑舌をよくするようなものではなく、
詩の朗読や絵本の読み聞かせ、感情を声に乗せる、声のキャッチボールなどの
ワークでした。)

この本は、私と同じように自分の声が嫌いな人が8割もいるのか!?という驚きと、
なんでそんなに多いのかなという疑問により購入しました。

 自分の声に違和感を感じる要因の一つとして、自分で普段聞いてる自分の声は骨を伝わる骨導音であるのに対して、録音したものは空気を伝わる気導音なので録音した自分の声を聞くと聞きなれないためと考えられます。

 学級崩壊で悩んでいた小学校の先生が声のレッスンを受け、その人本来の声を出せるようになってきたら子供達がきちんと座って授業を聴き始めたというような話も聞いたことがありますし、声が相手に与える印象の重要性も感じました。

 子供だけでなく大人でもそうだと思いますが、その人本来の声が出ていると相手も落ち着いて聞くことができ、伝わりやすいのかもしれませんね。

以下、印象に残ったキーワード。

・声は究極の個人情報(性格、心理状態、病気、家族構成までわかる?)
・声は言葉にできない心を伝える
・声は体格的な素質と発声の癖と心身状態により左右される
・声専用の器官はない(複数器官の協力により声が出る)
・声をコントロールするのは聴覚と脳
・声は自分の表現であり、人に影響を与える社会の最小単位のメディア
・言葉は嘘をつけるけど、声は真実をさらす
・世界一高い日本女性の声(クレーン女子→最近はクレーン男子も登場!?)
・自分の声が嫌い→自分自身への否定感

などなど、個人的にはとても興味深い内容でした。

あなたは自分の声、好きですか?