最近雨が多かったり蒸し暑かったりしますが、体調壊されていませんか。
くれぐれも無理しすぎないようにご自愛くださいね。
さて、少し秋らしい話題を。。
皆さんは「聞香」ってご存知ですか?
「聞香」と書いて「もんこう」と読みます。
香道は茶道や華道と並び昔から受け継がれてきている日本の文化ですが、
お恥ずかしながらつい数年前まで全く香道について知りませんでした。
茶道や華道を習っている友人は多いですが、いまだかつて香道を学んでいるという方にはお会いしたことがありません。
きっと京都の名家のお嬢様が嗜んでいるんだろうなぁ。。と勝手な想像をしつつ、
京都の老舗松栄堂さんで何度か聞香体験をしたことがあります。
聞香体験では、小さな香炉にお香を焚きながら、その香を嗅ぎ分ける組香というものも体験させていただきました。
組香もその楽しみ方はいろいろあり、季節に応じてお店の方が選んでくれた方法で楽しみます。
たとえばトランプでもポーカーやババ抜き、ブラックジャックなどいろいろと遊び方があるように、組香もその楽しみ方がいろいろあるというイメージでしょうか。
松栄堂さんの聞香体験ですごいなぁと思ったのは、社長さん自らが素人の私たちに
説明してくださるということ。
なんだかとても貫禄のある方が部屋に入ってこられたなぁ。。。と思ったら社長さんでした(驚!)
日本で古くから伝わる文化を一人でもたくさんの方に知ってもらいたいというそのお気持ちに感動しました。
聞香参加者の中にはわざわざ遠方から新幹線でお着物を着て参加しておられる方も
いらっしゃいます。
やはり本格的に体験できるのは本店ならではなのでしょう。
組香に話を戻しますと、一通りの香炉が参加者に回ってきて各自が嗅ぎ分け、これだと思う答えが決まったら、手元にある小さな墨と硯で墨をすり、小さな筆で和紙に回答を書き、お店の方に渡します。
そうすると、お店の方が下記の写真の一番左の方のような感じで参加者全員の回答をまとめ、最後に正解を発表していきます。
初対面の人同士でも結果を待つ間はハラハラドキドキ、みんながちょっと緊張しつつ、和やかに進んでいきます。
最後はお抹茶と和菓子をいただきながら、社長さんから聞香にまつわるお話や
季節に応じたお話をお伺いしたり、質問できる時間があります。
現在も月に1回くらいは開催されているようです。
秋の京都旅行やお出かけの際に、聞香体験はいかがですか?◎